押忍

大阪府立大学の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。この大阪府立大学で、同じ時間を過ごせること、幸せに感じます。
また、この團長挨拶を読んでくださり、ありがとうございます。
私はこの大学で二年間、一人の学生、かつ、一人の應援團員として過ごしてきました。それを経て、新入生の皆さんにお伝えしたいことがあります。
大変申し訳ないことに説教じみてはいますが、これから二つだけ、助言を贈ります。しっかりと噛みしめて、皆さんの新しい人生の糧にしてほしいと、切に願います。
初めに、「この大学に来た目的や初心を何度も思い出してほしい」、ということです。
皆さんが、つらく苦しい受験を乗り越えて勝ち獲った、大学生活です。せっかく大学に来たのに、目的もなくただ過ごすだけではあまりにも短い数年だと思います。人によって、大小さまざまであっても、目的や志をもっているはずでしょう。その目的を、忘れそうなときに何度も思い出し、行き詰ったときや、自分を見失いそうなときの原動力にして、濃い大学生活にしてほしいです。
二つ目に、「いくら人見知りであっても人とのつながりは大切にしてほしい」、ということです。新たな環境では、新たな人づきあいがつきものです。どの部活やサークル、バイトに入るかなどで、大きく人間関係は変わってきます。私は應援團やサークルを通じて、素晴らしい人達とめぐり逢えました。大学生活の中でよかったことの一つです。一方でどこにも所属せず、学業に専念する場合であっても、友人や家族に支えられながらしか、生活はできません。周りへの感謝を絶やさず、巡り合ったご縁を大切にしてほしいです。
ここまで、二つの助言をご拝読してくださり、ありがとうございました。初心と人づきあい。どちらも大事なことであり、見落としがちな部分だと感じたので、伝えさせていただきました。

最後になりましたが、皆さんの大学生活に幸多からんことを祈念するとともに、それぞれの大学生活を応援しております。


押忍



大阪府立大學應援團第60代團長　橋本　拓未